児童文学(小学校高学年〜)

王国の鍵 アーサーの月曜日(ガース・ニクス 作、原田勝 訳)

こちらは『サブリエル』と同じガース・ニクスの作品でも、もう少しライトな雰囲気の1冊。実はコロナ禍の状況を彷彿とさせる設定で、「睡眠ペスト」というインフルエンザのような謎の症状が蔓延する社会を描いています。何百年も前のペストがモチーフになって…

サブリエル 冥界の扉(ガース・ニクス 作、原田勝 訳)

表紙の絵がすてきで、ずっと読みたいと思っていた作品。ようやく手に取りました。いわゆるダークファンタジーもの。あまりこういうのを読み慣れていない人には、とっつきにくいかもしれません(わたしも)。専門用語も多いし(ネクロマンサーってわかります…

アドリア海の奇跡(ジョアン・マヌエル・ジズベルト 作、宇野和美 訳、アルフォンソ・ルアーノ 絵)

時間を忘れてしまうようなファンタジーです。作者はスペイン(バルセロナ)の方。 アドリア海の奇跡 作者:ジョアン・マヌエル ジズベルト 発売日: 1995/05/01 メディア: 単行本 ある日、ヨーロッパ一とうたわれる錬金術師ケレメンが修道院にやってきます。頼…

ゴーストソング(スーザン・プライス 作、金原瑞人 訳)

ゴーストドラム、ゴーストソング、ゴーストダンスの三部作の二作目です。『ゴーストドラム』があまりに面白くて、あっという間に読み終えてしまい、急いで『ゴーストソング』も読みました。 ゴーストソング (ゴーストシリーズ 2) 作者:スーザン プライス 発…

弟の戦争(ロバート・ウェストール 作、原田勝 訳)

湾岸戦争が起こっていたとき、わたしは幼稚園か小学校に通っていました。まだ小さい子どもで、戦争の意味もよくわからなかったと記憶しています。ある日、突然テレビやラジオのニュースで、クウェートやイラクの様子が報道されるようになり、両親とバスに乗…

わたしは、わたし(ジャクリーン・ウッドソン 作、さくまゆみこ 訳)

日本で暮らしていると、あまり聞くことのない「証人保護プログラム」が題材となったお話です。Black Lives Matterについて知りたい方にもおすすめ。 わたしは、わたし (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち) 作者:ジャクリーン ウッドソン 発…

賢女ひきいる魔法の旅は(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 作、田中薫子 訳、佐竹美穂 絵)

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ、実は子どもの頃にはそんなに読んだことがありません。ちょうどファンタジーをあまり読まなくなって、大人向けの小説ばかり読むようになった頃に色々と翻訳されていたんだと思います。そんなわけで、大人になってから読んだフ…